相手から「YES」を引き出す説得方法!?
物事を説明し、相手を納得させるためには「説得」が必要である。
古代ギリシャの哲学者であり、「万学の祖」と言われていたアリストテレスは、聞き手を説得するためには、5つの段階をクリアしていくのが重要であるとしています。
人を説得する5箇条
①相手の注意を引くストーリー性やメッセージを提示する
②解決あるいは、回答が必要な問題や疑問を提示する
③提示した問題に対する解答を提示する
④提示した解答で得られるメリットを具体的に説明する
⑤行動を呼びかける
例えば、会社の会議やプレゼンテーションでいろいろな要件を議論しなければならないとき、聞き手に興味を持たせる「きっかけ」が必要である。相手が興味を持ってくれたうえで、相手に問題点とそれに対する解決策を提示し、その問題が解決されることで得られるメリットを具体的にイメージさせて、行動に出ることを促すのです。
さらに、アリストテレスは人を説得するうえで、次の3つの要素が重要であるとしています。
説得の3要素
①ロゴス(論理):論理的に証明することで説明する
②パトス(感情) : 聞き手の感情を誘導することで説得する
③エートス(性格): 話し手の性格や信頼度によって説得する
例えば、①では「この化粧水は、このような成分が入ってるので美容に良いものです」などと論理的な説得になります。②では「いつもは1万円の商品が、本日限りは半額で提供します」などと売り文句で、消費者の心理に働きかける効果を持つ説得です。③では、テレビのコメンテーターなどで、大学教授などの肩書きを持ち、専門知識を使って解説することで、視聴者は説得されやすい状況になります。
このような心理テクニックを利用して、相手から「YES」を引き出すことを駆使できるかは、重要な要素だと言えます。