パートナーとなる決め手
人はどのようにして、恋愛や結婚の相手を決めるのでしょう。
アメリカの心理学者バーシャイドらは、自分に似た部分をもつ人をパートナーとして選択する傾向があることを発見しました(マッチング効果)。つまり、人は自分よりも魅力的な人に拒否されることを恐れており、そして自分よりも魅力的でない相手を拒否する結果、似た者同士のカップルが誕生するというわけです。出会った瞬間はお互いのことをよく知らないため、類似点をお互いに見つけて親近感を得ることにより、恋愛へと発展していきます。心理学では、「類似性の法則」が恋愛において重要です。
しかし、結婚生活をしていくパートナーを選択するときは、相補性も重要になってきます。例えば、大雑把な性格の男性の場合、それを補う几帳面でおしとやかな妻のほうが、家庭生活は上手くいく場合が多いです。
結婚生活というのは、男女が良い絆を結び営んでいくものです。この人と結婚していいのか迷ったとき、あるいは誰と結婚するのがいいのかと迷ったときに活用したいのが、イギリスの心理学者グラハム・ワラスが提唱した創造過程の四段階です。
創造過程の四段階
① 準備段階
出会いのきっかけを増やすために、積極的に飲み会や交流に参加する。
② 孵化段階
デートの機会を重ねて、相手のことをより深く知るようになる。
③ 啓示段階
ふとした瞬間に「この人が運命の人で、結婚するんだ」という思いが心の中に生まれる。
④ 検証段階
家族や友人に紹介して、周りの反応もうかがいながら結婚相手としてふさわしいかどうか検証する。
このように、四段階の過程をふまえて結婚することになります。