相手の批判をかわすためには!?
誰かに批判されたり、怒りをぶつけられたりしたとき、
何もできなかったり、何かを言い返せないと
ストレスがたまってしまいます。
こうした状況でまず大切なのは、
ゆっくり穏やかに話すことです。
人は無意識に相手のペースにのまれてしまうため、
落ち着いた態度を貫き通せば、
相手の気持ちにもブレーキがかかりやすくなります。
心理学者ネルソン・ジョーンズは、
相手の批判に対処するためには、
「反射」「分散」「質問」「延期」「フィードバック」
の5つの方法があると述べています。
相手が強く出たからといってすぐに謝罪するのも、
相手より強く出るのも、
あまり得策ではありません。
自分の非は非として認めながら、
主張できるところがあれば主張してみることが重要です。
また、怒ってくる相手に対しては、
なるべく傷ついた様子を見せないほうが無難です。
相手は罪悪感から逃れるために、
相手を非難することで、
さらに怒りを強めてしまうことがあります。
批判をかわす方法
① 反射の戦術
相手の言葉を要約して返す。「あなたの話をちゃんと聞いてますよ」というメッセージを送ることで、相手の怒りがこれ以上増幅しないようにする。
② 分散の戦術
相手の主張を「部分的に」認める。そうすると、相手の怒りも少しはやわらぐかもしれない。よくわからないまま全面的に認めてしまうことは、得策ではありません。
③ 質問の戦術
質問して話を掘り下げる。「この人は聞いてくれる」と感じてもらえるうえ、解決の糸口が見つかることもあります。相手に考えさせることで怒りをそらす効果もあります。
④ 延期の戦術
相手の勢いにのまれそうなときは、即断を避けて考える時間をもらう。相手の主張や要求を冷静に考えることが重要です。
⑤ フィードバックの戦術
相手の様子を伝える。批判をしているときは自分の姿などはあまり気にしていないものです。その姿を客観的に認識させると、相手は勢いを失うこともあります。