求められるリーダー像とは!?
ある社会集団の中で影響力を持つ人のことを
「リーダー」と言います。
リーダーは、集団が目標を達成するために
何をするべきか判断して、自発的に行動を起こします。
また、集団に属する人々のやる気など、
あらゆる活動に影響を及ぼします。
このような機能が「リーダーシップ」であり、
集団の目標達成には必要不可欠です。
心理学などでは、望ましいリーダーシップについて
多くの実験、研究が行われています。
アメリカの心理学者レヴィンは、
リーダーリップを「専任型リーダーシップ」
「民主型リーダーシップ」「放任型リーダーシップ」
の3つに分類しました。
このうち、生産性とメンバーの満足度の両面で優れているのは
「民主型リーダーシップ」だと結論づけています。
集団の方針を話し合いで決定して、
リーダーは議長のようなポジションで役割を発揮します。
優れたリーダーというのは、
生まれつきの才能で恵まれているものではありません。
多くの場合、リーダーとしての経験を重ねたり、
失敗を繰り返したりして多くのスキルを身につけていきます。
ビジネスの現場では、チーム全体の作業の進み具合を把握し、
仕事を円滑にまわしたり、部下の不満や悩み、要望などにも
耳を傾けたり、求められる力は少なくありません。
また、相手や状況によりとるべき対応も異なることもあり、
豊富な経験や知識、人間性が求められます。
心理学者レヴィンによる分類
民主型リーダーが生産性もメンバーの満足度も高い。
PM理論
心理学者三隅博士が提唱した「PM理論」。
P(パフォーマンス)機能とM(メンテナンス)機能を
兼ね備えたリーダーが理想的である。
PM理論では、目標達成のために
メンバーに働きかけることを「P機能」、
メンバーの人間関係や心情に配慮することを「M機能」
として、下の図のように分類している。
状況によってリーダーシップを変える!?
例えば、具体的で細かい指示などは
未経験者や経験が浅い人には有効ですが、
熟練者などにはかえってモチベーションや
成果の低下を招く可能性があります。
相手の能力や性格を的確に把握して、
最適な対応を心掛けることが大切です。