相手に合わせて発言する!?
誰かとコミュニケーションをとっているとき、
そのときの状況や、周囲の人との関係をどのくらい意識して行動できるか、
これを「セルフモニタリング能力」と言います。
その場の空気を読んで話を合わせるが上手で、
一緒にいる人を楽しませようとする人は、
セルフモニタリング能力が高い人です。
相手の目から見える自分を意識しているため、
相手が自分にどのようなことを
期待しているかすばやく理解して、
それに合わせた言動をとることができます。
逆に、個性的でわが道を行くタイプは、
セルフモニタリング能力が低い人です。
周囲や相手のことをあまり意識することなく、
自分の内面を基準に行動します。
「自分がどう感じるか」を
重要視しているために、
その場に合わせて意見を変えることはなく、
行動や考えに一貫性があるのが特徴です。
もちろん、どちらのタイプがよいということはありませんが、
どちらにも長所があり、
それを裏返せば短所にもなります。
日本人はセルフモニタリング能力が
高い傾向があります。
セルフモニタリング能力が高いタイプ
行動したり判断をしたりするとき、
「人からどう思われるか」を重視する。
(主な特徴)
● 相手に合わせて臨機応変に対応できる。
● 場を和ますサービス精神がある。
● ファッションを強く意識する。
● 友達が多くて社交的である。
● パートナー選びでは外見や地位を重視する。
度が過ぎると「八方美人」だと言われ、
信頼を失うことも少なくない。
また、周囲を気にしすぎるため
神経質になってしまうこともあります。
セルフモニタリング能力が低いタイプ
行動したり判断を下したりするとき、
「自分がどう感じるか」を重視する。
(主な特徴)
● 周囲に流されず、個性的である。
● 言動に一貫性があるので信頼感がある。
● ファッションにあまりこだわりはない。
● 単独で行動することが多い。
● パートナー選びでは性格を重視する。
周りに合わせる意識が低いため、
空気が読めなかったり、融通がきかないと
思われてしまうことがある。