感情の起伏が激しい人
物事のとらえ方や考え方、
行動パターンに偏りがあり、
周囲との関わりがうまくいかなくなる状態を
「パーソナリティー障害」と言います。
パーソナリティー障害の症状は多岐にわたりますが、
代表的なもののひとつとして、
「境界性パーソナリティ障害」が挙げられます。
20代に多く、患者の多くが女性だと言われています。
その特徴のなかに、
「白か黒か」「好きか嫌いか」
といった両極端な思考をしてしまいます。
また、信頼している相手がたまたま
そっけない態度をとったりすれば、
「見捨てられてしまうのでは」
と極度の不安を抱えることがあります。
「見捨てられない」ために暴言や暴力に及んだり、
衝動的な過食や自傷行為で相手の気を
引こうとしたりすることもあります。
ただし、境界性パーソナリティー障害は、
年齢とともに落ち着いてくることもあります。
症状が深刻な場合は、医療機関を受診して
みることをおすすめします。
境界性パーソナリティ障害
● 思考が両極端
「ほどほどの状態」がなく、プラスの気分とマイナスの気分を行ったり来たりする。
● 「見捨てられる」ことをおそれる
ほんのささいなことで、「嫌われたのかも」「見捨てるのではないか」と極度に不安を感じてしまう。
● 衝動的な行動に出る
過食や自傷行為を繰り返したり、アルコールに依存しりなど、衝動的に自分を傷つけるようなことをしてしまう。