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「親密さ」を増すためには、「呼び方」を工夫!?

ビジネスの現場において、親しい間柄の相手の要求や提案などは、なかなか断りにくいこともあります。ビジネスだけでなく、「親密さ」は人の心理にいろいろな影響を与えます。親密さを増すために、有効な心理テクニックの一つとして「相手の名前を頻繁に呼ぶことがあります。

 

 

心理学ではこうした心理を「社会的報酬」と呼びます。名前を呼ぶことは、コミュニケーションの場において「あなたの存在を知っており、あなたの価値を認めていますよ」という報酬行為になるのです。

 

 

アメリカのダニエル・ハワード博士は、とある実験において「社会的報酬」の効果を明らかにしています。

 

 

その実験とはまず、学生たちに自己紹介をしてもらい、個別に博士の部屋に呼び出します。

 

そして、

名前を呼ぶ

 

名前を忘れてしまったので、もう一度教えてほしいと言う

 

名前を呼ばない

 

という3パターンの会話のあとに、クッキーを買うかどうかを聞いてみたところ、①では90%、②では60%、③では50%の学生がクッキーを購入したのです。

 

 

人間は自分の名前が会話のなかで出てくることに、基本的に悪い気はしません。むしろ、関心を向けずにはいられなくなる場合もあります。名前を連呼されているうちに、その相手に対して親近感を覚えるようになるのです。

 

 

ビジネスの現場において、「部長、課長」などと肩書きや「御社、貴社」などと会社名で会話をする場合がよくあります。その会話のなかで「山田部長は~」と姓名で呼んだり、会社名ではなく相手を名指しで呼んでみる習慣は有効に働きます。

 

 

このように、姓名で呼ぶことによって、会話がとたんに「個と個」の関係に近づき、親近感を持つようになります。顔見知り以上の関係になることも容易になります。

 

 

これは、友達関係や恋愛においても有効です。友達同士ではあだ名で呼んでみたり、異性に対し下の名前で呼んでみたりと、特に異性に関しては「あなたの名前を知ってますよ」と、少なからず関心を持っていることをアピールすることができます。ある程度顔が知れている間柄でしたら、今まで「名字」で呼んでいたのなら、「名前」で呼んでみると、親近感が生まれる可能性があります。

 

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