人は自分に似た相手に好意を持つ ~類似性の原理~
人は自分と話が合う人や、同じ趣味を持つ人、
物事の考え方が似ている人と一緒にいたり行動することに、
楽しさを感じたり、安心感を抱きます。
この心理の原則を「類似性の原理」と呼ばれる。
なぜ、同じ価値観を持つ人を好きになるのかというと、
自分と同じ意見を持つその相手と一緒にいれば、
いつも自分自身が正しいと肯定していられるからです。
もしも、価値観の異なる相手と一緒にいると、
自分の意見や態度を否定される可能性が高くなり、
自分が不快感を持ってしまうことがあります。
また、同じような価値観を持っている相手であれば、
相手が自分の意見や態度に対して、
どのような反応を示すか予測することが楽になり、
また無理に相手に合わせる必要性も少なくなり、
気楽に付き合うことが出来ます。
二者間の意見がお互いの関係性に及ぼす影響については「バランス理論」と呼ばれ、
例えば、ある二人の間で重要な事柄について意見の不一致が生じると不快感が生じます。
これを取り除くために様々な動機付けを行おうとすることを「バランス理論」と呼ばれる。
もし、自分の嫌いなものを相手が好きな場合、
なんとか自分もそれを好きになれるように努力しようとします。
また、自分が好きなものを相手が嫌いな場合、
相手にそれを好きになってもらうようにします。
しかし、この調整作業がうまくいかなかったときに二人のバランスは崩れて、
悪い人間関係になってしまいます。
同じような価値観を持つ相手は、自分や相手に大きな影響を及ぼすことになります。