「ジョハリの窓」と他人と自分
自分自身の性格について、自分で思っているのとはまったく異なる印象を他人が抱いているケースはよくあることです。それを、アメリカの心理学者ジョセフ・ルフトとハリー・インガムが「対人関係における気づきのグラフモデル」として、図で表現しました。後にこの二人の名前を組み合わせて、「ジョハリの窓」と言われるようになりました。
これは、人間の自己の領域を格子窓のようなものに捉えて、四つの領域(窓)に分けたものです。
他人と自分の両方が知っている部分(開放の窓)、自分は知らないが他人は知っている部分(盲点の窓)、自分は知っているが他人は知らない部分(秘密の窓)、自分も他人も知らない未知の部分(未知の窓)の四つがあるとされています。
自分の性格に悩んでいる人にとっては、自己開示力を高めることによって開放の窓を広げたり、秘密の窓を開いてみることが重要です。また、盲点の窓を指摘してくれる他人の存在を大切にしたり、未知の窓を通して可能性を広げることもできます。悩んでしまったときには、「ジョハリの窓」を思い出して参考にしてみるのもよいでしょう。