誰でも自分には甘くなるものだ
他人には優しく、自分には厳しくありたいと考える人は少なくないでしょう。
しかし実際のところは、私たちはついつい他人に厳しくなってしまう傾向があります。
例えば、待ち合わせの時間に友達が遅れてきたら、「時間にルーズな人だ」「誠実さに欠ける」などと、相手の性格や能力を否定してしまうことがよくあります。
実際には、やむを得ない理由があったかもしれないのに、その可能性には目を向けづらいものです。
それなのに、自分が遅刻してきたときは、「仕事が忙しくて...」などと、その原因を自分以外に求めようとしがちです。
つまり私たちは、自分が失敗した場合は何らかの事情があったからだと思いやすいのに対し、他人が失敗した場合はその人自身に原因があると考えてしまう傾向があります。
このような思い込みを「行為者ー観察者バイアス」と言います。
このような思考が強いと、周囲に身勝手な印象を抱かせてしまう可能性があります。
人間関係を円滑するには、相手の状況や立場をイメージして思いやる姿勢が重要です。
反省ばかりではダメ!?
失敗したとき、その原因を「自分自身」に求めることは、自身の成長には必要不可欠です。
自分を振り返り、反省をすることで、前進することができます。
しかし、そればかりではストレスを溜めやすいことも分かっています。
ストレスを溜めないように、バランスをとることが重要です。