ひとり言が多い人
例えば、テレビを観ながらひとりでツッコミを入れたり、
職場などでブツブツと口に出しながら作業をしたりと、
「ひとり言」が多い人がいます。
このようなひとり言は、
頭の中で考えていることが言葉として表に出たもの。
実は、ひとり言にはストレスを解消したり、考えを整理したりする効果があると言われており、
特に悪いものではありません。
しかし、周りでブツブツと言われると迷惑に思うこともあるでしょう。
特に、学校や職場などで、
集団で過ごす場で多い人が近くにいると、
気になって仕方がありません。
対策としては、ひとり言を「とりあえずやめてもらう」ことを積み重ねることが重要です。
ひとり言が出やすいとき
・強い感情があるとき
気持ちを吐き出すことで、精神的な緊張やストレス、感情の高まりを和らげようとしている。
・問題を解決しようとするとき
考えをまとめてつぶやくことで、不安感や不快感が和らぎ、心理的なバランスが回復する。
ひとり言が多いのは...
・人と話す機会が少ない人
ひとり暮らしの長い人や、人と話す機会が少ない人は、ひとり言が多い傾向がある。
・感受性や想像力が高い人
感情や感覚が敏感に反応し、思わず言葉に出てしまう。
・ストレスを抱えている人
強いショックを受けたときなど、言葉にすることで再認識し、精神的に落ち着こうとする。ひとり言が多い人は、慢性的にストレスを抱えている可能性がある。
ひとり言をやめてもらうには.....
対処療法的に「とりあえずやめてもらう」ことを繰り返すと、自然とひとり言が減ることが期待できる。
・ひとり言に返答してしまう
・別の話で割り込む。 など
病気の可能性
一方で、周囲と全く関係なく、
まるで誰かと会話をしているような奇妙なひとり言は、
「統合失調症」の可能性がある。
幻聴や妄想などの症状があり、
本人としては幻聴と対話しているつもりですが、
周囲から見てみるとひとり言を言っているように見えます。
統合失調症
幻覚や幻聴、妄想などの症状が出る精神疾患。
全体の1%以下の割合でかかるという決して珍しい病気ではない。
病気である自覚がないことが多いために、
発見が遅れてしまうことも。
子どものひとり言
小さな子どもは、
遊びながらひとり言をブツブツ言うことがありますが、
これは発達段階のひとつで、
言葉を使った思考を身につけるプロセスだと
考えられています。