燃え尽き症候群に注意
何の滞りもなく仕事や物事を進めてきた人が、
まるで、燃え尽きてしまったように
突然やる気を失うケースが見られます。
これが燃え尽き症候群(バーンアウト・シンドローム)と呼びます。
その重症度を判定するマニュアルを、
MBIマニュアルと言います。
MBIによると、バーンアウトは
情緒的消耗感、脱人格化、個人的達成感の低下
の三つの症状があると定義されています。
情緒的消耗感とは、
仕事を通じて情緒的に力を出し尽くし、
消耗してしまった状態です。
激務なので心身にゆとりがなくなったりして、
疲れ果ててしまった状態です。
その行く着く先が脱人格化です。
そうした消耗感への防衛機制(防衛反応)として、
相手との情緒的コミュニケーションを
できるだけ避けるようになります。
そのような人は、相手への気配りが面倒になったり、
仕事の結果などがどうでもいいと感じるようになります。
そうなると仕事の結果は落ち込み、
これまでの仕事で得てきた達成感は
著しく低下してしまいます。
近年の日本では、スポーツ選手などが、
人生での目標を終え、虚無感を覚えるときなどに、
深刻な精神状態として表れることがあります。